青年海外協力隊の活動

教育省のお偉いさんの前でプレゼンしてきました③(感想)

今回の教育省訪問プレゼンの
感想というか、わかったこと、
感じたことです。

主にパプアの文化、
日本とパプアの文化の違い
について書きたいと思うので
ちょっと真面目な記事に
なりますが、ご容赦ください。
(書いとかないと忘れるので…)

 

僕がこの発表会の中で

一番身に沁みて感じたのは

ボランティア
としてのジレンマ。

 

 

ボランティア間での活動の特徴に違い

があるのはこのジレンマによるものがあるよなぁ~

と感じました。

 

今回のプレゼンテーター

(服部、山﨑君、臼井君)のなかで、

簡単に活動を分類するとこんな感じ。

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服部

・パプア人ができることしか活動にしていない

 

山﨑君・臼井君

・日本人にしかできないことを活動にしている

(↑簡単に分けただけなので、
語弊があったらごめん…!)

 

 

まずは

僕の活動の特徴から。

僕は基本的に活動する時は

パプア人でも僕と同じ動き・思考
ができるかどうかを

考えて活動しています。

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逆にパプア人に向いてないと思ったら、
日本で効果を上げている方法でも
その活動は基本的にしません。

実験・授業スタイルは全部

シャイで論理的思考・集団行動・

意思決定・緻密な操作が苦手なパプア人

向けに特化させているつもりです(笑)

「質問をYesNo
または指さしで答えられるようにする」

「説明・実験結果が視覚的に分かるようにする」


「簡単に手に入る・
簡単に作れる・簡単に説明できる
実験をつくる」


「『理解できる』・『楽しい』重視で、
論理や難しいことはなるべく避ける」


みたいなことを考えながら日々活動しています。

 

この活動スタイルの利点は

・持続可能性がある

(後任がいなくてもパプア人が引き継げる可能性がある)

・コツさえつかめば楽に活動できる

(怒らなくて済む)

等です。

 

一見、良さそうな活動スタイルですが、

もちろん欠点もあります。

・パプア人でもできることなので、

生徒や同僚などを劇的に変えることができない。

・パプアのリーダーを

育てるような活動にはならない可能性がある。


・思考回路がパプア化する

(難しいことが考えられなくなる()

 

簡単に言うと、

僕がやっている活動では

「日本人にできてパプア人にできないこと」

の代表格である論理的思考や集団行動を

パプア人に伝えることができないということです。

 

もし、パプアのリーダーや、

将来的に世界へ羽ばたく人材を育てる

可能性を少しでも広げたいならパプア人に欠けている

論理的思考などを率先して育てるべきですが、

僕の授業ではそれができません。

(はっきり言ってその部分は切っている)

ですが、パプアで生きていく分には

全く問題なく楽しんで生きていけると思います()

 

 

 

逆に

山﨑君、臼井君の活動の特徴は、

日本人にしかできない活動、
日本人だからこそできる活動を

メインに据えています。

 

活動の核は彼ら自身。

 

パプア人の苦手な部分を

外国人のボランティアとして

積極的に補っていくスタイルです。
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「規律を厳守する」

(↑日本では当たり前なんですが、パプア人はみんなできないことの一つです(笑))


「相手の気持ちを理解させる」


「論理的な思考を鍛える問題を出す」


「クループワーク、ペアワークを出す」


等々が具体的な活動内容。

この活動スタイルの利点は

・パプアには存在しない概念や

指導方法なので、パプア人の弱点を

一気に埋める可能性を秘めている。

・真新しいのでパプア人が食いつきやすい

・日本人らしく活動できる

等です。

 

 

文句のつけようのない
健全な活動スタイルなんですが、

もちろん欠点もあります。

 

・持続可能性が低い。

(彼らと全く同じ動き、考え方を持つ

パプア人が出てくる可能性が低いです…

⇒活動の核がボランティア本人↓)
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・活動にめちゃくちゃエネルギーが必要。

(規律厳守を教えようとすると頻繁に怒らないといけないし、

論理的思考問題は教えるのにかなりの工夫と労力が必要)

 

 

日本人が得意な事(=パプア人の弱点)

を教えることははっきり言って

ボランティア体験者しかわからない

難しさがあります。

 

ですが、

持続的にボランティアがその地で活動し続ければ

非常に優れた(パプアを変える)人材を生み出す

可能性があるのも事実。

(「いつか、世界を変える力になる」(青年海外協力隊の標語)を目指すならこれ。)

 

後任要請を出している

彼らだからできるスタイルと言えますね。

※新規ボランティアで着任した場合、

活動を根付かせるために公認要請を出すのが

一般的です。(1人の任期2年で任地を劇的に改善することは不可能なため)

 

僕がなぜ新規ボランティアでありながら

後任ボランティア申請も出さず、

前者のスタイルを取っているかというと、

「ホスキンスセカンダリー(配属先)が

結構しっかりした集団である」
ということも
ありますが、
一番の理由は…

「日本とパプア
の文化が極端に違うから」

です。

 

ここにボランティアとしての
ジレンマが発生してきます。

 

 

パプアの文化は、

皆さんご存知かと思いますが、

「時間・小さいことを気にしない」

「楽観的」「非常にオープン」

です。

 

日本の真逆の文化と言っても

指し障りないと思います()

 

この文化の国に、

日本の文化的な思考を加える(教える)と

劇的な発展につながる可能性はあるんですが、

「果たして、それで
彼らが幸せになるのか…」

という部分でいつも僕の脳内にストップがかかって

しまうんです。(ジレンマ)

 

具体的な例を挙げるとすると…

日本の良さを身に着けた

パプア人がボランティアによって

生み出されたとします。

 

論理的に考えることもできるし、

モラルも世界基準。

(物とかすぐ盗まない()

 

でも、その人が

パプアで生きていくことを

考えると、酷な気がしてしまうんです…

 

論理的に考えることができるようになれば、

効率的に動く・考えることができます。

 

でも、

テキパキ宿題やアクティビティを

終わらせて、行動したとして、

担当の先生が授業に来なかったり、
正しい評価をもらえなかったりしたら…?

 

効率的に動けた・考えれたところでパプアで

得をすることがほとんどありません…

 

逆にあまりに周りとのギャップが

ありすぎて絶望するのでは…?

 

 

 

モラルを身に着ければ、相手の

気持ちや思いを感じ取れるようになります。

 

でも、

相手の気持ちを推し量って

ものを盗らないようにしている時に、

自分のものを盗られたら…?

(パプア人はものを盗る時、「盗る」という感覚ではなく、

「シェアしている」という感覚でいるそうです。)

 

誰かの失敗を笑わないようにしている時に、

自分の失敗を周りに笑われたら…?

(パプア人は人が階段で転んだり、倒れたりしても

その動きが滑稽であれば指をさして笑います)

 

なんか、自分がやっていることが

バカバカしくなってきませんか…?

(生きるのが楽しくなくなりそう)

 

もちろんこのたとえ話には

大多数が現在のパプア人の状態を維持している

ということが前提になっています。

 

もし、論理的に考えることができる人、

モラルを身につけた人がパプアで
多数派になれば、
それは最高です。

 

でもその状態になるまで、

少数派の人は結構つらい思いを

しないといけない気が…

 

もしその状態になったとしても、

その国ってもはやパプアなの…?

って感じがします笑

(簡単な反例を挙げると、

日本人に時間にルーズに動け!

積極的に年休・有給取まくれ!

って言ってるようなもんです)

 

 

 

何というか…

総括すると、パプアは
発展に向いてない文化

というか、

発展する必要のない文化

な気がするんですよね…()

(↑協力隊が一番口にしちゃダメなヤツ)

 

 

今回の発表会では、

一生懸命にパプアを変えようとしている

パプア人の人たちの意見がたくさん聞けました。

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でも…

一生懸命に話し合いをしても

うまく話をまとめられない。

 

他の国が自分の国の政策や

領土にどんどん介入しても

それで利益が出るならオープンに

それを許しちゃう。

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そんな教育省の人たちを会場で見ていたら、

パプア人のパプア人によるパプア人のための発展
を支援しようとしてる僕らって何なんだろ…?

って思ってしまいました()

 

彼らには

外国人の外国人によるパプア人のための発展
の方が気に入ってもらえるような気が

するのは僕だけでしょうか…?

(↑こっちの方がかなり効率的だけど、
これはこれでどうなん?っと思ってしまいますね(笑))

 

 

文章力がないために

クソ長い迷走した記事になってしまいましたが、

これが僕が今回の教育省訪問で感じたことです()

 

ようは、ボランティアって奥が深い
なあ~ってことを肌で感じたよって話でした!

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