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パプアで環境教育を成功させるには…!? 1つの解答例!

2019/05/20

一昨日にモサへ

行ったときの感想というか、

思ったことを書きます。

 

ベネさんに連れて行ってもらったモサ、

実家のダミをみて思ったのは

町・村が非常にきれいな事。

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同じ規模のコミュニティ、

僕の住んでいるホスキンスと

比較しても一線を画しています。

※もちろんダミ・モサにもよく見るとブアイを吐いた後もあります()
でも、その数は比較にならないほど非常に少ないです。

 

あまり表現が良くないですが、

パプア人は基本的にルールを守りません。

物は平気で盗むし、ブアイを吐き散らかすせいで

人の集まる街は本当に汚いです…

 

それなのに

なぜこの町・村だけが

非常にきれいな状態・治安を保つことができるのか…

ダミ、モサの2つのコミュニティーを見て

気づいたことがあったので、

忘れないうちに書いときます。

 

注目すべき

大きなポイントとしては2つ。

一つのカギとなっているのはやはり

そこら中に
設置されたゴミ箱。

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本当に至る所にあって、

日本よりもたくさん設置されています。

 

そのため、

何かお菓子を食った、

ゴミが出た、なんて時には

すぐ近くにゴミ箱があるので、

道に捨てる必要がありません。

 

「プラスチックは分解されにくいから

捨てちゃいけないよ!」という授業や

講演会の直後にポイ捨てをするパプア人に

とってはおそらく
1構造物に
1
つ以上のゴミ箱
があると
ポイ捨てが減るようです。

『屋外』に設置する特大サイズが最適。

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↑☆ゴミ収集車が週1で回収できるように
各家庭の道沿いにゴミ箱が設置されています。

 

大きなホールや人の集まる場所、

ゴミが出そうな場所には複数個の設置が効果的。

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↑視覚の中にゴミ箱が必ずあるので、
めんどくさがりなパプア人も
ゴミ箱に捨てに行くようになるのかも
しれませんね…

 

ダミでは

広場などのゴミ箱を設置しづらい場所には

広場に面した住宅や構造物の

ゴミ箱を広場寄りに設置してありました。
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ゴミを捨てないようにさせる、

教育するよりは、どこにでも

ゴミを捨てられるようにすることが

パプア人の気質に合っているんだな~と思います。

※そうでもしないと、パプアで環境教育は難しそう…

 

そしてもう一つのカギは

コミュニティの
閉鎖性と均質性。

実は、

一つ目の「ゴミ箱の設置」作戦、
至る所で行われています。

ですが、
ここでネックに
なってくるのはやはり
盗難。

 

ホスキンスやギゴでも

以前は同型のゴミ箱を導入した時期が

あったそうです…

でも全てが
盗まれました。

 

公共の場所や

屋外に設置されているものは

基本的に盗まれるのが

パプアでは当たり前です。

 

ですが、

ダミ・モサでは

そんなことは全くなさそうな
感じでした。

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1つ目のカギで述べたように

コミュニティ内では

大量にゴミ箱があるので

盗む必要がない

というのも重要ですが、

もっと重要なのは、

外からよそ者が
入ってこないこと。

隔離された町・村であることだと思いました。

ダミ・モサ、いずれの

コミュニティに入るにも、

オイルパームの

セキュリティゲートを

通る必要があります。

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(↑ざるセキュリティだけどね()

そしてそもそも、

ダミ・モサはオイルパームによって

他のコミュニティとは距離が離れていて、

一種の閉鎖的な環境が形成されています。

無題
↑多くの大規模コミュニティが
ニューブリテンハイウェイ沿いにあるのに
対して、この二つはハイウェイから
少し離れた場所に位置しています。
(気軽には立ち寄れない場所にある。)

ホスキンスも規模的には

モサ・ダミに負けていませんが、

「非常に多くの生徒が外から

入り込んでくる」という点で、
閉鎖的な環境が作れません。

(そのため、生徒による盗難が後を絶たない。)

 

そして、
ダミ・モサのコミュニティ内は

全ての世帯がオイルパーム従事者。

全員がちゃんとした住居を持ち、

貧富の格差があまりありません。

(これが均質性。)

コミュニティ内は
ゴミ箱がいっぱい。

皆が同じものを持っていて、
生活レベルもほぼ同じ。

そしてゴミ箱を盗むよそ者も

入って来ない・来られない。

 

これが

パプアの中でも

これだけきれいな町並みを
保っている秘訣かな…?

と思いました。

この状態って、

どこかで見た・聞いたことありませんか?

貧富の格差が少ない、

皆で共有財産を均等に分ける…

そう、社会主義っぽいんですよね()

 

あんまり、

社会主義のしくみを知らずに

ものを言っていますが、

ここまでユニークな

国、パプアニューギニアを

まともにするには

国のしくみごと大きく変えてしまった方が

安定するんじゃないかな?

と思いました()

この話は

オイルパームという莫大な

資金源があるから成り立つ話ですが、

パプアにおいて環境教育(整備)
を成功させた
1つの解答例としては

十分なものではないかなぁ~と思います。

 

以上、

やっぱオイルパームの力って

すごいねって話でした!(テキトー)

 

 

このダミ・モサで収穫されたオイルパームはここに行きます

パプアで唯一!バイオガス発電所に行ってみた!

 

 

訪問した時のお話はこちら↓

永住するならここ!? モサ村に行ってみた!

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