2018/12/14
昨日から峰松さんの家に来ています。
目的はタイトルの通り。
キンベの街のゴミは
最終的にどこへ
たどり着くのか?
を調べるためです。
以前にも紹介しましたが、
キンベの街は非常に汚いです。
ポイ捨ては当たり前。
ブアイを吐き散らかすせいで、
道は真っ赤。ハエがたくさん湧いています。
これらのゴミはあちこちで集めて
毎日焼いているようなのですが、
一度だけ、このゴミがトラックで
収集されているのを見たことがあります。
キンベにゴミ収集車があることにも驚きましたが、
問題はこのゴミがどこに運ばれているのか…
以前からそれが気になってしょうがなかったので、
今回はこのゴミの行方を追いたい
と思います。
といっても、街中でいつ来るか
わからないゴミ収集車を待つのは
絶対に嫌なので、今回は峰松さんに
協力してもらいました。
峰松さんの家には毎週金曜に
ゴミ収集車が来るらしく、
このゴミ収集車にのせてもらうことで
ゴミ処理場の場所を突き止めようという作戦です。
※このゴミ収集車は峰松さんの大家さん(超まともな人)
が手配しているので安全面も大丈夫だろうと判断しました。
いいなぁ…
僕はいつも燃えるごみは庭で燃やし、
燃えないゴミはMrグニギムの
ゴミ捨て場に捨てさせてもらっています。
↑これは学校のですが、パプアでは
こんな感じのでかい穴にごみを捨てて
燃やすのが一般的です。
早速大家さんの家に行って聞き込み開始。
ゴミ収集車が何時に来るのか、
どこにゴミ処理場があるのか
を聞いてみると・・・
ゴミ収集車が来るのは
午後2時~4時。
ゴミ処理場があるのは
牛肉で有名なヌモンドの近く
ということでした。
聞いた感じだと、ゴミ処理場というよりは
上の写真のようなごみを捨てるだけの
広い場所(穴)があるようですね。
早速ゴミ収集車を待ちますが、
4時を過ぎても収集車は来ません…
近くにいた酔っぱらい?に話を聞いてみると
「いつも5時に来るぜ!」とのこと。
↑言ってることが全員違うのはパプアではよくあることです
まぁ、待つしかないのでひたすら待ちます。
すると…来ました!
日本の収集車とは違ってただのトラックですが、
ここら辺のゴミを集めてゴミ捨て場に
もっていくようです。ついていきましょう。
収集に来た彼らに話を聞いてみると、
普段は峰松さんの大家さんの会社で
働いているようですが、
毎週金曜は仕事終わりに
小遣い稼ぎみたいな感じで
この仕事をしているんだとか。
収集範囲は大家さんが管理している家のようです。
結局のところ、峰松さんの家の大家さんが
超しっかりしているというだけの話ですね(笑)
そして、
噂のゴミ捨て場にやってきました。
位置的には
僕らが牛肉を買いに行くヌモンドの直売所と
リゾート地ワリンディとの間位ですね。
はっきり写ってます。
結構広い場所ですね。
丘になっていた場所を削って作ったようです。
もっと強烈なにおいがするかと思っていましたが、
そこまで匂いはしません。
(ある程度焼却したものを収集しているからか…?)
フツ―に村人っぽい人もいたので
話を聞いてみると、このエリアは
タマレ村というらしく、
近くに人も済んでいるとのこと。
このゴミ捨て場は
オイルパーム会社の所有地
だそうで、この土地を政府に貸して、
政府がこのゴミの管理をしているそうです。
具体的には、
ゴミをおろす場所に
ゴミがいっぱいになったら、
ブルドーザーで奥にゴミを移動させるんだとか。
↑奥には移動したゴミが見えますね。
主にキンベの街で出たごみがここに集まるそうです。
思ったよりはコンパクトに収まっていたので、
西ニューブリテン州全体としてはまだまだ
収集率が低いようですね。
まぁ、各自で燃やせば済むからなぁ…
(空き缶、空き瓶はつぶせばスペースはあまりとらないし。)
JICAパプアでは最近環境教育に力を入れていて、
最近環境教育隊員の派遣が開始されました。
その記念すべき第一号が
うちの隊次の伝説隊員
吉村龍典なんですが…
それは置いといて…
↓彼について知りたい方はこちらを参照。
現在環境教育隊員が派遣されている州に
西ニューブリテン州はありません。
州都キンベの汚さにはかなりの自信があるので
ぜひ環境教育隊員に来てほしいものですが、
要請が出ていないのでそもそもこの州自体が
環境にあまり関心がないのかもしれませんね。
リゾート地があるこの州でも
このありさまなんだから他の州は
どうなっているのか…?気になるところです。
以上、キンベのゴミ収集事情に関する情報でした!