※この記事はめっちゃ長いです(笑)
長文がめんどくさい人は維管束の写真だけ見て
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バナナの茎です。
明日の授業の準備として
峰松さんの家の裏に生えている
バナナの茎を少し分けてもらいました。
授業のトピックは
植物の分類。
子葉が一枚の
単子葉類と、二枚の双子葉類に
分類するための特徴を学びます。
最終的に生徒が
パッと見その植物がどっちなのかを
見分けられれば授業の目標クリア。
その際、見分けるポイントの
1つとして、水や栄養を送る管である
維管束を生徒に見せるため、身近な植物かつ、
単子葉類であるバナナの茎を採用しました。
その理由を
バナナ採集の際に話すと、
峰松さんから質問が…
「維管束ってなんすか…?」
あれ?維管束とかって
高校生物の範囲だっけ…?
(パプアと日本の生物の範囲がごちゃまぜになっているので、どの内容をいつ習うのかを完璧に忘れてしまっています…)
調べたら中学校の内容だったわけですが、
峰松さんいわく、維管束の記憶がない&
実物を見たことがないそうです。
(中辻さんに聞いても同様でした。)
確かに・・・
僕もこの肉眼で見える維管束を
探し始めたのは
パプアで維管束を教えようと思ってから。
中学校で習った時は
図でしか見たことない…
顕微鏡で観察した気もするけど、
なんか教科書通りの図が見えただけのような…
(印象があんまりない…)
パプアでは顕微鏡の台数が少ないので
維管束を実際に見せようとすると、
肉眼でも見えるような維管束を
用意しないといけないんですが、
実は案外簡単。
双子葉類なら、キャベツの茎や
ニンジンの輪切りに。
はい。表面に見える輪っか
みたいなやつが維管束です。
単子葉類は
日本だと大きな奴があまりいないので
例が挙げられませんが、
パプアのバナナだとこんな感じ。
こんな感じで、
結構簡単に実物を生徒に
見せることはできます。
パプアでもできるんで、
日本でできないはずがないんですが、
実際はあんまりできていない気が…
この問題を考えた時、
僕が思ったことは…
「まぁ、日本では
やらないだろうな…納得。」
です。
どういうわけかというと、
理由は二つあります。
まずは、
「時間が割けない」
もう一つは
「日本の教育に柔軟性がない」。
一つ目の「時間が割けない」
には色んな意味がありますが、
今回は教科の問題だけに焦点を当てるとすると…
覚える内容多すぎ(笑)
最近の
センター試験の内容では
結構改善されましたが、
物の名前を覚えていないと
解けない問題が多すぎ。
そして範囲広すぎ・・・(笑)
なので、
僕が教員だった時は、
何とか模試やセンター試験の
対策としてなるべく多くの
語句の解説や、こんな問題出るよ~的な
問題演習(テストの問題を意識した)の時間
を多くとらないといけない気がしていました。
(重箱の隅をつつくような暗記問題も出たりするので…)
確かに、
全ての内容で実物を見せたりしたいんですが、
そんなことをしていたら、模試の内容までたどり
着けなくなって、生徒が習ってない内容を模試で
解かなければならないことになってしまいます(笑)
こうなったら
周りから総スカンくらうことは必至だったので、
気が気じゃなかったですね(笑)
(模試ってお金もかかってるので)
まぁ、何が言いたいかというと…
試験のための
勉強に時間を割かざる
を得ないんです。
(まぁ、あの時は新米だったので今だったらもっとうまくやれたような気もしますが…)
やってる教師も、
多分生徒も面白くない
試験のための授業。
そら、一生懸命教えても
内容を忘れられるわな・・・
という風に納得できちゃいます。
そしてもう一つは、
「学校の柔軟性」について。
パプアにいてよく思うことがあります。
それは
「日本ってなんで
あんないいネット環境が
あるのに、学校でネットを
使わない・使えないんだろ…」
来年から、5G回線が
日本に導入されようとしている中、
パプアは最近やっと4Gを導入。
ですが、それも街の近くだけで、
ホスキンスでは3G、屋内だと電波が
届かないのでインターネットが使えないのが
↑パソコンはあるけど全部オフラインです(笑)
日本だったら、
ネットの画像とか見せれるのになぁ…
とよく思うんですが、
しばらくしてあることを思い出しました。
あぁ、でも、
日本でそれをやろうとしたらやろうとしたで
めんどくさいことになるな…
学校だと、学校のパソコンから
画像のダウンロードとかって
結構めんどくさいんです(笑)
個人情報保護の名目で、
学校内のパソコンは簡単には画像とかを
ダウンロードできないようになってます。
(県や地方によってきまりが違いますが…)
じゃあ、インターネットにパソコンを
そのままつないだ状態にして、
それを生徒に見せればいいじゃん!
と言われそうですが、
そもそも学校で支給されるパソコンは
有線LAN専用で無線拾えなかったし
(テザリング不可)、各教室には有線LANなかったし、
そもそも学校のパソコンって普段はカギでつながれていて
職員室から持ち出そうと思ったら管理職にいちいち
カギをもらいに行かないといけなかったし…
(パプアじゃないんだから大丈夫でしょ…)
まぁ、
めんどくさいんです(笑)
あんなにいいネット環境がある国なのに
どうしてあそこまでネットを学校で
使いにくいのか・・・
もっと単純化されたいい実験が
ネットにはたくさん載ってます。
(日本の実験書って凝りすぎててわかりづらいんですよ…そして、指示通りにやっても何回か失敗する。)
万一、実験をする
時間がなくても、
そんな画像や動画
をそのまま投影できれば
かなりの時間と労力の削減になるのに…
↑米粒みたいな字で説明しているパプアの先生はプロジェクターとかネット環境をほしがっています。(途上国の先生でも気づいてるのに…)
余った時間で
本当に実になりそうな生物の話とか
できそうですしね(笑)
そして、
塾もあるし、
問題集も生徒全員が持っているのに、
なぜ学校が生徒の学力の保証をして
やらないといけないのか…
パプアにいる側からしたら、
自分で学べる環境があるのに、
なぜ学校にそこまで学力の定着を求めるのか…
パプアでは
各生徒が教科書を持ってません。
(高すぎるから)
問題集や塾も存在しません。
なので、
学校で教えることが生徒が得られる情報の全て。
学校で教え忘れると、
生徒はその内容を未来永劫
知る機会はありません。
(ネットも日本以上に高いですからね(笑))
そういう状態なら、
学校に学力の保証を求められるのは
うなずけるんですが、
日本は学校以外にも
自分で勉強できる
環境があるじゃん…!?
塾には
テスト対策のエキスパートがいるし、
もし塾に行く暇や経済的余裕がなくても、
ネットに授業のうまい先生の動画上がっとるやん…
なのに
なんで学校で大真面目に
テスト対策をせんといけんのか…
何が言いたいかというと、
そもそも各分野のエキスパート、
施設が日本にはあるのに、
なぜ全ての劣化版のような
ことを学校がやらなければならないのか
ということです。
あらゆる面で非効率的。
そしてしんどい…
じゃあ日本の学校は何のためにあるべきなのか。
僕の考える意見としては、
新しいことを学ぶ所として存在することは
大前提として、それを洗練するのは塾や問題集の役目。
なので、
その教科の
おもしろさを教えること、
学びの動機づけを行うこと
が学校の役目なんじゃないかと思います。
学校の授業内容は
学んで楽しい・実用性に特化
させ、問題演習の時間は短縮。
その分、塾の時間や各自の
問題集に取り組む時間を確保します。
学校に残ってやってもいいし、
塾に行って勉強してもいい感じにする。
それで、
やれ、生徒の成績・学力が落ちた
なんじゃかんじゃの意見は受け付けません(笑)
点数低かったら
自分で「やべぇ…!!」
と思って頑張るでしょ(笑)
こうした方が、
生徒に自学自習の習慣もつくし、
何より学ぶことへの動機づけを
授業でやってるわけだから
学ぶ効率も意欲も上がるでしょ?と言いたいんです。
↑テキトーな先生が多いせいで自習する力は結構高いパプアの生徒達。
今の日本の学校は
「何でこれ勉強するん?」
っていう一番大切なことを教える時間が
ない気がします。
(皆が皆あんなに真面目にサボらずに毎日一生懸命やってるのに時間がないって世界的に見ておかしいような…)
勉強する意義
を教えることができるのは、
その教科が好きな学校の先生
っていうポジションの人だけなのに、
なぜそれが学校の中で一番あと回しになっているのか…?
明らかにおかしい(笑)
明らかにおかしいと思ったら
ストライキとかを行使して
いい方向に持っていければいいんですけどね(笑)
(山﨑君の学校では政府が教育関係者にお金を払ってないせいで、プチストライキが発生しているそうです)
日本の学校に
ストライキが
認められていないのが残念です(笑)
(ストライキでもしないと今の学校の問題って無くならないような…)
僕も将来的には
教員になりたいなぁ~
と思っているので、
数年以内に教育現場の
環境が劇的に良くなっててくれないかなぁ~
以上、
電気無し、水無し、
やること・でること無しの状態で考えた
「パプアから見た日本の学校のおかしなところ」
でした!
長くなってすみません!