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パプアニューギニア JICA海外協力隊ブログ!(パプア服部くんのPNG日記)

考えたこと・感じた事

ホスキンスセカンダリーの問題点・課題。

2018/10/29昼
昼の休み時間(20分間)
には職員会議があります。
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日本の職員会議とは違って
いつもポップな感じでみんな
コーヒーやらお菓子屋らを口にしながら
話し合いが進んでいきます。

基本的には校長が気になっていることや
予定を言ったりするだけで終わるのですが、
先生たちのうっぷんがたまっていると、
みんな校長に言いたいことを言いまくるので
会議が午後の授業に食い込んだりします(笑)

今日は特にヒートアップして、
30分授業に食い込みました(笑)

簡単にまとめてみると、
先生達が不満に思っている
ホスキンスセカンダリーの問題点は
以下の3つ。

①印刷ができない
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今学期に入ってもプリンターは絶不調で、
未だにプリンターが正常に稼働しているのは
数日しか見たことがありません…

現在、ウィーク6。
テストや宿題をそろそろ出題・回収し始めないと
やばいころ合いです・・・

流石にセカンダリーの内容になってくると
複雑な図や、問題がテストで扱われるので、
どうしてもコピーが必要になってきます。

テストを黒板に書いてもいいけど、
一回それやったら生徒から大ブーイング受けました(笑)
どうやら、文字は見えても図が見えないようです(笑)
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「ミスター、図が小さくて見えないよ!」
と言われますが、僕からしてみたら
授業プリントと全く同じ図を使ってるんだから
お前らの勉強不足だろ・・・と思ってしまいます(笑)

まぁ、彼らは図が苦手なんです・・・

現在、印刷が全く行われないかというと
そうではなく、各教科準備室に
プリンター完備、町に印刷の依頼もしています。
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しかし、流石に生徒数が1200人越えなので、
普通のプリンターで印刷ができるわけもなく、
インク切れが多発。

町に印刷に出しても出来上がるのが
1週間後とかです・・・おそい…

どう考えても遅すぎる
(町の印刷機は学校のよりも早い)ので、
どっかのプロセスで誰かがもたついているのは
明らかなんですが、校長はそれを改善しようと
しません・・・
もしかしたら校長が当の本人なのかも…?

これが一番みんながイライラしている点ですね。

②ドミトリー関係を
コントロールできない
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ホスキンスセカンダリーには数百人が寝泊まりできる
学生寮があって、生徒はそこに平日寝泊まりし、
帰れる生徒は週末に家に帰って日曜日に戻ってくる
という生活をしています。

問題は日中に生徒が寮を出入りすることと、
日曜日の当番をみんなやりたがらない。
の2点。

寮にはカギがあって、
最後の生徒が寮を出た後、
職員室にカギを持ってきて
管理するらしいんですが・・・
管理とかがキッチリ
できないのがPNG。

いつも、だれだれの調子が悪いだとか、
何だかんだと言って生徒が寮に日中でも
出入りしています。

日曜の当番は業務時間外なので論外。
(ごもっとも。)

まぁ、普通に考えて
コントロールするのは無理です(笑)

だって、数百人の生徒に対して、
寮の当番の先生は2人(男子寮担当と女子寮担当)。

これ以上増やすとローテンションが組めない
&授業をする教員がいなくなります。

1200人の生徒に対して
40人以下の教員で回している

のが最大の原因ですね・・・

③スクールトラックが
古くなってきている
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学校の職員は週に2回ぐらいスクールトラックで
買い物に行きます。

しかし、
このスクールトラックも満10歳。

キンベまでの片道40km、
ボコボコガタガタの道を
10年も走っていたらそらガタが来ますわ…

利用ができない場合は
片道5キナで町に行くしかないようですが、
最近ちょくちょくバスの調子が悪いせいで
人数制限がかかるため、みんなイラついています。

トラックを運転するのも先生自身なので、
だれだれを乗せずに帰ったじゃ、
なんじゃかんじゃと言ってケンカすることもしばしば。

10年前にみんなで200キナ?ずつ
払って購入したそうで、それに対する思いも
あるみたいです・・・

長くなりましたが、
①~③をまとめると、
おれにはどうしようもないな…
です。

どれも、
改善するには莫大な金がかかります…

JICAは資金援助ではなく
技術支援協力がモットーなので
基本的にボランティアがJICAから
活動のための資金をもらえることは基本ないです。

よくみんなから、
「JICAで〇〇買ってくれよ!」
と冗談で言われますが、
苦笑いしかできません。

ホスキンスセカンダリーの
先生たちのレベルはトップレベル。
技術の協力ははっきり言って要りません(笑)

でもやっぱり、ちゃんとした
教育にはお金がかかりますね…
ここに来て痛感しました。

PNG政府がもっとしっかりして
地方にお金をもっと回してくれれば、
人や設備も整うんですがね・・・

有名な話ですが、
PNGのお金は知らず知らずのうちに
闇に消えていくことで有名です。

最近で話題になったのが、
APECのお偉いさん送迎用?に
イタリアの高級外車(1700万円×40台)を
政府が大量に購入した事案。

無題
引用元
https://www.2nn.jp/word/%E3%83%9E%E3%82%BB%E3%83%A9%E3%83%86%E3%82%A3

きっとこの車もAPEC後には
ガブマン(ピジン語で政治家)
の物になるんですかね(笑)

スクールトラックだったら何台買えたことやら…

以上、長くなりましたが、
ホスキンスセカンダリースクールが
直面している問題・課題でした!

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