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パプアニューギニア JICA海外協力隊ブログ!(パプア服部くんのPNG日記)

1ヶ月100キナ生活 考えたこと・感じた事

1ヶ月100キナ生活終了!結果は…?(パプア人の心理とは。)

9/30

1ヶ月100キナ生活(30日目)

朝:お茶漬け

昼:学校でもらったドーナツ

夜:野菜カレー+イワシ缶

残金:0.8キナ(-5キナ)
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1ヶ月100キナ生活も最終日。

最終日ですが、

タンパク源が無くなったので

近くの商店に行って

5キナのイワシ缶を買いました。
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(虫だらけの米とこの缶詰め系なら近くの商店で売ってる(割高))

 

結局、

超ギリギリ0.8キナ

を残してのゴールとなりました。

1ヶ月100キナ生活、
無事終了~(白目)

今日はこの1ヶ月100キナ生活を

終えてわかったこと・感じたことを

書いていきたいと思います。

 

ちょっと長くなるので、

以下目次です。

 

①なんで100キナ生活を始めたのか

②生活中に感じたパプア人の心理

③生活後の変化

 

まずは①、

『100キナ生活を始めた理由。』

 

単純に節約生活をやってみたかった

というのもありますが、

本当の理由は

パプア人の生活を

体験するためにやりました。

 

きっかけは

僕のあの同期隊員の名台詞。
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「茎食え!茎!」

 

パプア人にご飯を毎食作ってもらっている

ヒゲ仙人の隊員ですが、
彼の食事には
毎回茎が入っている
そうです。

 

アイビカ(草)ではなく、
なんかの…。

 

彼は食事のお礼に毎月100キナ

ごはんを作っている人に渡している
そうですが、
それがどんな感じの
食事なのかずっと気になっていました。

※彼の家に泊まったこともあるんですが、食事風景を拝むことはできませんでした…

 

つーか、そもそも

100キナで食事ができるのか…?

 

そういえば、

学校の先生の給料は
600800キナ。

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それを6人以上の大家族で

分けるとそもそも1100キナ程度で

暮らさないといけなくなります。

※パプアの出生率は3.66人。
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1家庭当たり4人の子どもとその両親、
さらにその他家族が住んでいることになる計算で話しています。


 

共働きがポピュラーなこと

を考えても、1ヶ月100キナで

食事をすることは
彼らが普段どんな感じで

生活しているのかを知る
いい機会になると考えました。

 

現地の人とともに生活しながら

草の根活動を行うことが

協力隊のコンセプトの一つでもあるので

1度試しにやってみよう!と思ったのが

ちゃんとした理由ですね()

 

だからほぼ食費だけに

フォーカスをあてました。

 

※それ以外の

交通費・インターネット代、

授業のに使うもの、電気水道代

をすべて払っていたら、

1ヶ月100キナでは
到底生活できません…。

 

 

そして、
『生活中に感じたパプア人の心理』

 

正直、

食事を制限するだけでここまで

つらいのか…と驚きました。

 

完食を食べられずに、

空腹になるとイライラしやすくなるし、

集中力も下がります。

 

そして、

食べ物もそこまで
いいものが作れません…
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どうしても安くて満腹感の得られる

芋をメインにしないと

食事の量が確保できないので…
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(↑アイビカをメインにした時期もありましたがあれはマジでおいしくなかった…)

 

「あまりおいしくない食事を

ずっと食べないといけない…」

 

そういう期間がしばらく続くと、

思考にある変化が起きました。

「お酒飲みたい…」

 

普段はほとんどお酒は飲まないんですが、

食べ物に満足できないと、

お酒とかで気を紛らわせたくなります…

 

机の上に料理酒として

おいてあるウイスキーに

何度手が伸びそうになったかわかりません()

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いつも散々バカにしている

ブアイ(ビートルナッツ)も

「あれって、食べると

空腹がまぎれるんだよな…

ちょっと食べてみようかな…」

という心理が働きやすくなりました。

 

パプアではなんで

皆お金に切迫しているのに

こんなスパークマン(酔っぱらい)

が多いんだ…?と思っていましたが、

もしかしたら僕と同じような心理が働いた

パプア人が多いのかもしれませんね…

 

そら、しょうがないわ…。

 

 

そして彼らの食事会

に対するがめつさ
についても
理解ができました。

 

パプア人は

料理が無料で食べられる

食事会では後ろのことなんか全く

気にせず皿にご飯を盛りまくります。
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『遠慮』なんてものは
この国には全くありません。

 

そして、

本来であれば食事会に

参加しない・できないような人が

外部から忍び込んで来るのも鉄板中の鉄板。
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↑去年の病院の忘年会。ほんとに全員病院関係者か?と思うような人もいます()

 

なんで、

そこまでがめついんだ…?

と今までは思っていましたが、

ようは、
あの場・あの機会でしか

彼らがおいしい食事をとれる

機会はないんです…

 

1ヶ月を100キナで生活したとしても

彼らに貯金ができていくわけではありません。

 

貯金ができたとしてもそれ以外のことに

使わないといけないお金は多いはず…

 

おいしくて、

栄養もちゃんとした

食事を得ることのできる機会が、

あそこにしかない…

 

となると、

がめつく攻めて、

怒られればやめればいい…

くらいの覚悟ができます。

 

そう思うと、

彼らの行動にも

納得がいくようになりました。

 

 

 

そして

ラストの③

『生活後の変化』

 

まずは心情の変化から。

パプア人に対して

少し寛容になりました()

 

僕は今回調味料は

お金の勘定に入れず、

お茶漬けのもとを調味料として使用し、
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毎週末山﨑君のお別れ会と称して

いいもんを食べていたわけですが、

彼らにはそれすらありませんからね…

よくあの食生活で

強靭な肉体が作れるもんです…

流石・・・。

(一説によるとパプア人には炭水化物をタンパク質に変換できるのではないかという噂があるくらいです()

 

そして

肉体的変化。

 

はっきり言って

やせた感じは
そこまでありません…

 

3食は必ず食べていたのと、

米・イモはおなか一杯に

なるまで食べられるので

大丈夫でした()

 

これなら普通の食生活で

ストレスフリーの方がよっぽどいいです()

(まぁ、100キナ生活を始める前も大概な食生活でしたからね…)

 

 

以上が

100キナ生活を終えての

感想でした!

 

 

個人的に
一番ビビったのは

お酒に走りそうになった
事でしたね…。

 

これからも

パプア人の気持ちや考えを

尊重しながら活動していきたいと思います()

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