記事にしようか悩んだんですが、
「もしここが日本だったら…」
と思うと色々思うところがあったので
記事にしました。ちょっと重めの話です。
10/30
今日は火曜なんですが朝から
集会をしています。
※朝の集会は月、水、金曜です
何かあったんでしょうか…?
よくよく聞いてみると、
日曜に生徒が1人突然亡くなったとのこと。
グレード11の男子生徒で、
僕も1学期に教えたことのある生徒でした。
先日のティーチャーズデーでファッションショー
にも出場していたらしいです。
あまりに突然のことだったので、
今日は学校が休みに。
みんな突然のことだったので、
動揺して授業どころではなくなりました。
色々議論した結果、
みんなで彼の実家ビアラ(車で2、3時間)まで
行くことに。
近くの村にある大型トラックを
貸してもらいましたが、
関係が深かった生徒、実家が同じビアラの生徒が
多すぎて全員は乗れませんでした。
日本よりも地域や家族意識の結びつきの強い
パプアだからたくさんの生徒が集まります。
そして、生徒が作った棺桶も持っていくようです。
自分の友達が作ってくれた棺桶に入ることができれば
彼も幸せでしょう…これもパプアならではですね…
そんなこんなしながら、
大勢の生徒先生がビアラへ
最後のお別れをしに行ったんですが、
この時気になったことがいくつか…
①死因がよくわからない。
パプア人の情報伝達が下手くそなのか、
病院でちゃんとした検査を
受けられなかったのかは
わかりませんが、
なぜ亡くなったのか皆よく知りません。
「インサイド、バガラップ!」
(ピジン語で内臓が悪かった)
という情報しか校長は話しませんでした。
彼は最近まで学校に来ていたので、
慢性的な内臓の病気ではないはず…
パプアで解剖が行われるのかは
わかりませんが、急に家族がなくなっても、
「何で亡くなったのかわからない」
なんてこともあるんだろうか…?
そうだとしたらなおさら死を受け止めるのが、
難しい気がします。
②どこで亡くなったんだろうか…?
相変わらずの情報不足ですが、
彼はどこで亡くなったのか…?
週末に「調子が悪い」とは言っていたようですが、
そこから実家に帰れたんだろうか…?
学校の寮で亡くなっていないことは確かなので、
きっと実家に帰ろうとしたはず。
(週末は有料のプライベートの病院しかやってません)
西ニューブリテン州にちゃんとした
病院はキンベの街に2つだけ。
実家に帰って容体が急変したならきっと
病院にはいけなかっただろうし、
かと言って、病院に無理やり言っていたとしても
治っていたとは限らない…
その場合は最後に家族とも会えない…
どう転んでも、僕たち日本人には
考えられないような環境で選択を
しないといけないパプア。
もしここが日本だったら、
彼は助かったのか…?
と考えると、複雑な気持ちになりました。
日本は本当に恵まれた国なんだなぁ
と改めて思い知らされました。
彼のご冥福を心よりお祈りします。
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