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3連休1日目。
だいぶ風邪もよくなったので、
先週のテストの採点をします。
テストの採点をしていて
思うことは色々ありますが、
一番面白いと思うのは、
テストの答えに
日本とパプアの
文化の違いが出ること。
一番よくあるのが、
パプアの生徒は
見たことのない問題形式に
めちゃくちゃ苦戦する
というもの。
パプアの試験問題は基本的に
一問一答。4つの選択肢から1つを
選ぶというものがほとんどなので、
こういう↓「全てがあっているものを選べ。」
的な記号がたくさん出てくる問題が大の苦手。
今回のテストでいうとこれ。
各栄養素に最適な文を
【Number】と【Alphabet】から1つずつ選び、
その栄養素を多く含む食品を4つ以上書きなさいという問題。
まぁ、初めて見る形式であったとしても、
回答欄の形から、関連している文を
上から選んで書き込めば自然に答えが
できる形になっているんですが、
彼らはこういう答え方がちょっと複雑な
問題を見るとパニックを起こします。
問題を見た瞬間に
みんな一斉に手をあげて質問の嵐です。
(もうちょっと、やってみてから手をあげてよ…)
そして、
説明してもなかなか伝わらない…
こんな感じ↓の図を黒板に書いて
(↑目で見て理解できるように構造化してるはずなんだけどなぁ…もちろんしゃべっても説明してる)
説明後に机を巡回すると
「ミスター…ここの問題の
答え方がまだわからないんだけど…」
と言う生徒が後を絶ちません。
別にいいんだけど、
お前らこれ、
授業中に見た板書と
全く一緒の形になってるんだからな!?
(プリントの形とも全く同じ)
丁寧に説明したらわかってくれる生徒も
いるんですが、それでも解答の仕方を
間違える生徒は結構います。
↑なぜ、選択肢の内容を書く…?僕が記号を作った意味とは…?
「答えには数字とアルファベットと食材の3種類を書いて」って言ったやん…
手をあげて助けを求めてくれれば
何とかしてあげられたのに・・・
パプアの生徒は日本の生徒と違って、
解答の仕方に慣れてないという事もありますが、
何というか…
物事のつながりを理解・察する
ことができない生徒が非常に多い
です。
そして、それを何とかするための
コミュニケーション能力も低い…
(彼らは日本人に負けないくらいシャイです)
前に僕はこれ系の力を
「現代社会で生きる力」と言ったんですが、
ほんとにこれだけは、パプアでどうやって
伸ばせばいいかわかりません(笑)
参照記事↓
だってパプアだから…99(パプアの「生きる力」の低さ。)
日本では目や耳に留まるおびただしい情報を
頭の中で処理するうちに、こういう力が
自然についていくんですが、パプアでは
そういう機会があまりに少ないので…
解答の仕方に
文化の違いがあると、
解答自体にも文化の違い
があります。
例えば、さっきの問題の
「その栄養が豊富な食べ物を書きなさい」の部分。
炭水化物の欄では、
「お菓子系と主食系を書けばいいからな~」
と教えていたんですが・・・
確かにここパプアだとバナナは
果物と言うよりはポテト(主食)になるよなぁ…
〇だ。
(↑僕も時々ポトフに入れます。もちろん果物っぽいバナナもありますよ。)
タンパク質の欄では、
「肉、ナッツ、牛乳とかがあるけど、
覚えられんかったら、肉の種類書いてもいいから!
魚、豚、牛、鶏とかでもいいよ。」と教えていると…
カスカスはパプアのかわいいサルです。
(西ニューブリテン州には生息していません)
うん・・・。
確かに食べる州はあるね…〇だ。
でももっと身近な肉あったろ(笑)
こんな感じで、
所変われば品変わる感じで、
テストの解答からも
パプアと日本の文化の違いが
垣間見えて非常に面白いです(笑)
人間の生活と最も関連しやすい
教科のひとつ、生物だから
見ることができた解答でした!