先日いただいたコメントの2つ目ですね。
「パプアの別れ。（え、送別会とかせんの！？）」
http://blog.livedoor.jp/hattori_png/archives/16220083.html
にいただいた
「州をまたいで転勤する
パプア人は日本人みたいに
家を建てたりして安定を
求めたりしないのか？」
という質問ですね。
これは、
コメントをいただいた後、
色んな人に話を聞いてみました。
結論から言うと、
彼らは安定を
求めた結果、
別の州に移動してきています。
日本では、
マイホームやマンションを
建てて、一つの場所にとどまる
のが好まれますが、パプアでは
別の州に行くことはそこまで敷居の高い
ことではありません。
なぜなら、
移動した方が
よりいい生活が手に入る
可能性があるから。
彼らに、
「なぜ、自分の故郷があるのに
別の州に移動してきたりするんだ？」
と聞くと、たいていは
「教育が受けられるから」とか、
「経済が故郷より潤っているから」
という答えが返ってきます。
パプア人にこういう話をしても、
なかなか僕らの求めている答えは返ってきません。
かなり彼らの言いたいことをくみ取って
「それってこういうこと？」と聞きながらではないと
ゴミみたいなコメントしかもらえないので苦労します…
要するに、
パプアはまだまだ途上国。
１つの場所にとどまって
安定できるほど
発展してはいない
んだと僕は思います。
そりゃ、
街から車で３時間以上かかる場所も
あるし、水道や高校がない場所もたくさんあります。
ましてや、大学なんて
国内に１０校しかありません。
そんな場所に住んでいて、
移住できるだけのお金があれば
よりいい場所に移住した方がいいに
決まっているので(笑)
日本みたいに
「ご先祖様から譲り受けた大切な土地だから…」
という概念もないみたいから余計動きやすそうです。
ここ西ニューブリテン州は
オイルパーム産業で経済が潤っている？
ので、そんな人たちが他州からたくさん来ています。
（その分ケンカも多いけどね…）
そして、もう一つ。
彼らは引っ越しをする際、
家具・家財はほとんど周りの家族や
ご近所さんたちに
売り払って資金をつくり、
そのお金で他州へ移動したり、
新たな家具を揃えたりするそうです。
日本だと引っ越しといえば
一大イベントですが、
パプア人からすると、
持っている物の量も日本人よりは少ないし、
そもそも引っ越し業者なんて存在しないので
（物理的に無理）サクッと終る行事なんですね。
※教員やオイルパーム関連職員なら、
職場が住む場所は提供してくれます。
これらの要因が
彼らを気軽に他州へ動かしている
んじゃないか？と僕は思ってます。
しかし、
そんな感じでポンポン
他州へ移住する彼らですが
自分の故郷への
愛情は一級品。
自分が生まれたのが
例え移住してきた先であっても
自分のルーツの州に誇りを持っていて、
同じ州の仲間を大切にしたり、
踊りを踊るときはその州の
伝統衣装を身に着けて踊ったりします。
Mrグニギムも
ここに来て相当長いはずですが、
彼の出身、東セピック州の話をするときは
めちゃくちゃイキイキしています(笑)
「オレの州（東セピック）には
5m級のワニがいるんだぜ～。
人を丸呑みにするから、現場には
証拠が何も残らないんだ！へっへ～！」
が彼のお気に入りの話。
（↑ちなみにマジです。お手元のワニ皮製品をお確かめください。
原産国パプアニューギニアってなってるかもしれませんよ。）
パプア人は
1つの場所にとどまらず
色んな州に移動する民族ですが、
心はいつも自分の故郷に
とどまっている民族なのかもしれませんね。
おもろい。
以上、
今回のコメント返しはこんな感じに
したいと思います。
コメントを頂けると、
僕が見逃していたパプアを
こんな感じで記事にすることが
できるので本当に助かります。
Facebookでもブログ上でもいいので
いつでも質問をお待ちしています！