「パプア人は顔立ちでどこの州出身かわかる」
のシリーズ。昨日の続きです。
今回はパプアとインドネシアの境にある州、
「セピック」の顔立ちを紹介します。
↑この辺。
セピックは派遣隊員がいない州の一つなんですが、
うちの学校には多くのセピック出身者がいるので
よく話は耳にします。
簡単なセピックの情報をあげると…
・パプア最大のセピック川がある。
・みんなおしゃべり。
・とんでもなくでかいワニがいる。
（人を丸呑みできる）
・西・東セピック州があって、
西と東のセピック州出身同士でいじりあう
お決まりのパターンがある。（仲良し）
結構クセの濃い州なんですが、
顔立ちは・・・
縦長に長い顔の形。
鼻の下と、唇が特徴的
（若干アヒル口？）。
いつもお世話になっているMrグニギム。
↑彼は日本人とのハーフなんだけど
典型的なセピック顔。
この他にも、
化学の先生Mrワトゥス。
物理の先生Mrsザキアス。
いつもふざけてるMrタイ。
縦長の顔が
やはり一番の特徴でしょうか…
おもしろいのはこの特徴、
パプア人の間でも広く知られていて、
いつぞや教育実習で大暴れしていった
Mrアーケもこの顔立ちです。
生徒達は最初、
「セピックの先生だ！」
とひっきりなしにウワサしていましたが、
実は彼、ゴロカの出身(笑)
彼自身も
「おれ、ゴロカ出身なんだけど
いっつも『セピック出身だろ！？』
って言われるんだよなぁ～」
と気にするほど。
まぁ、僕もそう思ったけど…(笑)
Mrアーケは置いといて、
彼以外のみんなは
本当におしゃべりで、
Mrグニギムも
「おれはセピック出身だから
『トーカティブ』(おしゃべり)なんだ～(笑)」
とよく言っています。
僕はあまりおしゃべりするのが
得意ではない（人見知りする）ので
セピックの人と一緒にいると向こうが
ず～っと話してくれるのでラクです(笑)
この他にも・・・
山﨑君の家の近くには
セピック出身のちっちゃな
子供がいるんですが、
ちっちゃくても本当におしゃべり！
「あぴぬ～ん！！
あぴぬ～～ん！！！」
（ピジン語でGood afternoon）
「ば～～～い！！
ば～～～～～～い！！！」
という感じで
つたないあいさつでも
全力でやってきます(笑)
かわいいなぁ～
と思っていると急に
「ぶあい すた～っぷ！
（ブアイあるよ～！）
*だか すた～～っぷ！！！」
（ダカあるよ～！！！）
*ダカ：ブアイと一緒に食べるマスタードの実
とお母さんのマーケット商品
売り込みに変わるのでびっくりしますが…(笑)
まぁ、こんな感じでおしゃべりの彼らですが、
西と東セピック州出身の人たち同士が集まると
決まって冗談を言い合います。
西の人たちは
「東の奴らは乱暴で振り返るだけで
しっぽの長いワニが振り返ったみたいに
滅茶苦茶になるからな～」
と茶化し、
東の人たちは
「西の奴らはよくしゃべるやつだなぁ～
ワニに食われちまえ！へっへ～」
と応戦します。
（すいません。西と東が逆かもしれませんが…）
どっちも酔っぱらった時にする話なので
本当かどうかは知りませんが、
Mrグニギム（東）と万能事務員Mrサム（西）は
良くこんな感じの会話をしていて仲がいいです。
↑Mrサムはセピックとハイランダーとの
ハーフ（後者より）なのでセピック顔ではありません。
まとめると
見た目が優しそうに見えるのが
セピック顔の特徴ですね(笑)
そして人あたりがいい。
次回はもっとクセの強い
ハイランダー（内陸）の顔立ちを
紹介します。ご期待ください(笑)