2018/12/03
月曜になりました。
今日はいきなり放送で会議室に
集合がかかりますが、
放送から30分かかって集まった先生は
40人中、わずか7人(笑)
もう完璧に休みモードな先生たちです。
今回の会議の内容は
グレード10の国家試験の結果でした。
↑1時間ぐらいしたら20人集まりました。
パプアでは、
グレード1~8(小1~中2)
をエレメンタリーとプライマリースクールで、
グレード9~10(中3、高1)
をローワーセカンダリー、
グレード11~12(高2、高3)
をアッパーセカンダリーで過ごします。
上記3つの卒業時には国家試験があり、
それによって進学、卒業できるかが決まります。
今回の結果はグレード10の生徒が
アッパーセカンダリーに進めるかどうかの試験なので、
日本的に考えると、高校入試みたいな位置づけでしょうか。
突然ですが、ここで問題です。
今回は最上級の1級問題を持ってきました。
僕もわからなかったので、
テキトーにやってみて下さい(笑)
問題:今回グレード10の生徒294人が
国家試験を受けたわけですが、そのうち何人が
試験を突破できたでしょうか?
ヒント①
ホスキンスセカンダリーは州内でトップの
公立学校です。
校長曰くパプアでNo1らしい…(多分ウソ)
ヒント②
うちのローワーセカンダリーは8クラス、
アッパーセカンダリーは5クラスです。
新年度には多くの転校生が入ってきて
5クラスが形成されます。
答え:294人中、162人。
約半分落ちてる・・・
「落ちた生徒はどうなるの?」と聞いても
隣の先生は「知らね。」としか言わなかったので、
まぁ、何とかなるんでしょう…
後でMrグニギムに聞いてみます…
隣の先生はいい加減な先生だったので
深くは聞きませんでした(笑)
合格した生徒はこのまま
グレード11になる権利を得たわけですが、
その中でもトップ層19人は
首都などにあるナショナルハイスクールに
入学できる権利を得たようです。
(パプアにはセカンダリースクール以外にも
アッパーセカンダリー生だけを面倒見る
ハイスクールもあります)
この国家試験の結果に
校長もご満悦。
「ミー、ハママス」
(ピジン語:私は満足だの意味)
と連呼していました。
日本では高校に進学する生徒は
ほぼ100%ですがパプアでは
約半分の生徒が国家試験に落ちてしまうようですね…
しかもこれはセカンダリースクールに
進学して、国家試験を受けた生徒の話。
もちろんセカンダリースクールに進学できない生徒や
退学していった生徒もたくさんいます。
パプアがまだまだ教育の不十分な国
であることは間違いないですね。
やっぱり親世代が教育に関心を持てないのが
最大の原因か・・・
グレード1は6歳スタートですが、
何年も遅れて入学する子は少なくありません。
他のセカンダリースクールがどんな感じなのか
知らないので何とも言えない結果でしたが、
パプアの教育の現状を再確認できた出来事でした。