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去年もやった鉄板の理科実験をします。
自律神経のトピックで
興奮状態の時は交感神経、
リラックス状態の時は副交感神経が
働くという授業。
実験に使う材料はこの通り。
・定規
・ビスケット(ワサビのせる用)
超ザツに言うと、
『わさびで交感神経を刺激しよう!』
って実験です。
ですが、『交感神経が刺激された状態』
というのは具体的に尺度がないので
落ちる定規を何cmのところで
掴めるかによって興奮状態をチェック
するという実験です。
↑こんな感じ。(絵:服部)
理論的にはわさびを食べると
交感神経が刺激されて反応速度が向上して
定規を掴む速さが早くなる
はずです。
てな感じで大まじめな事を言っていますが、
ただ単に日本文化を
紹介したいだけです(笑)
パプア人はわさびなんて知らないので。
さっそく実験スタート。
最初はわさびなしの状態で
何回かやって平均を求めます。
求めるんですが・・・
お前ら、わさびなしで
楽しみ過ぎだろ(笑)!
そこでそんなに
ヒートアップせんでもええんじゃ(笑)
わさびにもっと興味持って…?
まぁ、彼らはほとんど実験なんてしないので
わさびなしでも楽しいんでしょう…。
ひとしきり遊んだあと、
やっとわさびにも来てくれました。
パプア人はかなりシャイなので
こういう時に悶絶した様子は
なかなか見せてくれません。
外のワラタン(雨水タンク)に
ダッシュしていきます。
はいはい。
楽しそうで何より(笑)
(↑基本的に性格悪い)
用意のいい子はガムが入った
(授業中はガム噛んでる子もいます。
パプアでは授業中のガムもOK。たぶん…(笑))
「計算を紙に書いて~」とか
「結果からわかることを文にして~」
とか言っちゃうとさらに
1時間以上は時間がかかるので
そういう系はパプアでは基本的にしません。
日本だったら「予想することが云々」やら
「実験観察の技能がうんちゃら」とか言われるんですが
知ったことか。
パプアではそんなもん一生使わん。
それをやって伸びる子なら
もうインターナショナルスクールに行っとるわ。
この実験の一番の本質は
「興奮状態」=「交感神経」
を学ぶことなので、それだけは
授業のポイントとして押さえときます。
【授業の最後】
服部
「は~い。じゃあ反応が向上した人!
手、あげて!」
生徒(大多数)
「ザッ!( )/」
服部
「向上しなかった人!」
生徒(少数)
「そぉ~…( ;)/」
服部
「何で彼らは向上しなかったの?」
生徒(全員)
「・・・。( ;)?」
服部
「どういう状態だったら
反応が向上するんだっけ…?」
生徒(全員)
「エキサイティッド!(excited!)」
服部
「という事は、わさびを食べる前から彼らは既に…?」
生徒(全員)
「エキサイティッド!
(excited!)」
服部
(変な宗教の洗脳みてーだな…(笑))
「どの神経のせい?」
生徒
「交感神経!(Sympathetic system!)」
はい。よろしい。
「興奮状態」=「交感神経」
ってなってますね。
皆わかっています。
流石にわさび食って「うおー!」
ってならないやつはいなかったので
わさびも「興奮状態」=「交感神経」
に結びついてるはずです。
これでよい。
少しでも多くの楽しい思い出を
生物でつくってくれればそれでいいです。
きっと1年後の受験の
原動力になってくれるでしょう。
というわけで、
わさびを食わせてパプアの生徒をいじめた
日本人ボランティアの話でした!(笑)
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