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パプアニューギニア JICA海外協力隊ブログ!(パプア服部くんのPNG日記)

考えたこと・感じた事

去年13台あった顕微鏡が今は○台に!?(物を大事にしない文化)

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1時間目に出てみたものの、

生徒数が10人しかいなかったので、

軽く自己紹介して終わりました。

(今回はウケたぞ!)

 

流石にヒマなので、

授業の準備をします。

今週は人数が集まらないと思うので、

来週の実験に向けた準備をしていきましょう。

 

まずは使える顕微鏡と

壊れて使えない顕微鏡の仕分けをします↓。
IMG_20190204_095252

去年も振り分けたんですが、

他の先生が授業で使うじゃ、

国家試験の実技で使うじゃ

と言ってる間に、ごちゃごちゃに

なってしまいました。

 

これは使える、使えない、と
外見を見ただけでも壊れているのが

明らかな顕微鏡を取り除き、

パッと見使えそうな顕微鏡だけ

を並べたところで驚愕の事実が判明します。

IMG_20190204_095234
↑8台しかない。

 

おかしい、

明らかにおかしい。()

去年は最低でも反射鏡が取れてない

顕微鏡が13台あったのに、

今は8台しかありません…

 

何だ?

1年に5台ずつ壊れていくのか?

このペースだとあと2年で顕微鏡全滅すんぞ?

IMG_20190204_094313

まぁ、これは日本では
考えられないことですが、

パプア人は
物を大事にしません。

 

管理はテキトー。

壊れるのが当たり前の文化です。

どうしてそんな文化になるのか…?

と自分なりに考えてたどり着いた持論ですが、

パプア人が今まで手に入れてきた

道路、文明の機器はほぼ全て先進国から

供給されたもの。

(道路はオーストラリアが作ってくれた、

店は中国やインドネシアが経営している)

 

 

壊れても、新しいものを先進国が

作ってくれる・直してくれる。

先進国もいやいや道路や店を
供給しているわけではないし、

パプアからしてみれば
大切にする義理はないんです。

(僕らにもこの文化の一端があるのかと思うとビクッとしますよね()

 

そして、パプアは

気候的に食べ物などで苦労もしたことはない

&神経質になる必要もないので

物を大切にしないのが当たり前、

物を大切にする必要もない文化

という感じな気がします。

(日本人は冬をこすために一年かけて一生懸命

米を作る文化だからこの逆になってる気がする)

 

 

ここに来て最初の頃は

「物を大切にしない文化」を

信じられませんでしたが、

文化が確立されるには
必ず理由&背景
がある
ということをよく考えると、

案外その文化を理解できる
ようになりました。

(まぁ、理解しても腹立つときあるけどね。)

 

まぁ、うだうだ言っても仕方ないので

修理して使えそうなものがないか

探します()

 

パプアに来て気づいたことですが、

顕微鏡は
ある程度パーツを

とっかえひっかえ
することが可能です。

(あんまりよろしくないのはわかってるけど背に腹は変えられません)

例えばこの反射鏡の無い

顕微鏡のレンズを、反射鏡のある

レンズ無し顕微鏡に移植できたりします。
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(↑案外パーツの規格は揃えられているのかも?)

 

この時に考えないといけないのは、

移植先と移植元でレンズの長さに

差がある場合は、どんなに調節ねじを

回してもピントが合わない可能性があることです。

これにはちゃんと理由があり、

ここ↓の部分のねじによって

対物レンズの上下が制限されているためです。
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(以前、劣化してるのに気づかずにへし折った時に気付いた。

ぶち壊すとどこまでも対物レンズが上下するようになります。)

普段はステージと対物レンズの

衝突などを防ぐような調節が

施されている?のかしれませんが、

ここを調節するとピントが
なかなか合わなかった
顕微鏡
なども復活させることができます。

 

時々、このねじも錆びたりして

回らなくなっているときもありますが、

油をさしたり、ペンチで挟んで回してみると

動く場合があります。(やる時は壊さんように。)

 

今回はこんな感じで

パーツを交換しながら

今までは使えなかったオンボロ

顕微鏡を2台復活させ、

ありとあらゆる壊れた顕微鏡の

パーツを寄せ集め1台の普通の

顕微鏡を復活させることに成功しました。

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↑合計11台に! 

また、壊されないように

他の人にも情報共有したいのですが、

文化が違う(言っても意味がない)こともあるので、

一緒に生物を教えるMrクワンダイには

わかってもらえるように伝えればいいかな

と思っています。(みんな忙しいしね。)

 

以上、

独自の顕微鏡修復スキルが

身についてきてる話でした!

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