彼の名は中根望夢(なかねのぞむ)。
2018年度2次隊、エイズ感染症対策の
青年海外協力隊隊員として
ミリンベイ州、アロタウで
日夜活躍する若手のホープだ。
好きなパプアの食べ物は
チーズゴールドナゲット。
そんな彼に我々は、密着した。*してません。
(プロフェッショナル 仕事の流儀風)
え~、急に他の隊員の紹介を始めたわけですが、
これには理由が3つあります。
・後半戦に入り、ブログの
ネタが無くなりそうで怖い。
・自分の任地以外のことを書きにくい。
(パプアは州が違うと国が違うと考えていいのでこれは大きな要因ですね)
そして最後の3つ目が…
麻雀で負けたから。(笑)
前回の総会時にほぼ毎日
夜遅くまで麻雀大会を実施。
1位は僕のブログに載れるという
変なルールが設定されました(笑)
中根君はこれがかかった大一番の
オーラスで大三元を決めて
大逆転の1位になった強者です。
(僕はこれでとびました(笑))
ちょうど、僕も彼の任地である
アロタウの記事を書きたいと思っていたので
ちょうどwinwinな関係になりましたね。
・パプア屈指の観光業が盛んな州
・結構栄えている
・ピジン語はほとんど使わず英語が
メインの言語になっている(観光業が盛んだから)
・美人が多い
・タロイモの収穫量が多いと女性が発情し、
逆レイプが盛んになる島がある
等々。
水道電気もあらかた整っていて、
パプアの任地の中ではアタリ任地の一つですね。
去年の11月までは。
そう。僕が記事にしたかったのは
去年の11月に起こったアロタウでの大暴動。
間違いなく
去年起こったPNG事件の中
で最もヤバかった事件です。
「パプアってどれくらい危ないの?」
という質問をよく聞かれますが、
最悪の場合こんな感じの大暴動が起こる
可能性もあるよ・・・
という風に話したらどれだけ危ない国か
どうかわかってもらえると思います。
(あくまで一例ですので、これが至る所で毎日
起こっている、というような誤解はしないでください。)
事件の概要は以下の通り。
アロタウで酒に酔っぱらった
警官が市民数人を車でひき、
そのうち数名が死亡。
これに怒った市民が
警察と衝突。
銃声が鳴り響き、
道路が封鎖され、あちこちで火の手が上がる
大暴動に。
この暴動にPNG政府は
軍を出動させ、鎮圧を試みる。
軍の出動もむなしく
この暴動は泥沼化。
事態の収拾を図るために、現地出身の
PNG副大統領が交渉のためアロタウへ。
ここでやっと暴動が鎮静する。
多数の死者を出す大惨事となった。
APECでピリピリしていたところに起きた
この大暴動。
あまりに危険な状態に陥ったため、
JICAボランティアは全員首都退避。
暴動が鎮まるまでの2週間、首都で
缶詰状態に。
(運悪くAPECと重なって外へ自由に
買いものにも行けなかったらしい・・・)
聞いただけでもおっかない状態ですが、
今回の主役中根君の場合、この暴動が
任地への
赴任数日後に
起こっています。
買い物はおろか、
電気水道も止まる状態だったそうで
本当にびっくりしただろうなぁ…
アロタウは少し発展しているだけに
停電や断水の備えをしとけなんて
言われないだろうから本当に困った隊員も
いたはず・・・
今回は市民と警察(PNG政府)
の衝突だったので、日本人が狙われる
ことはありませんが、行くところまで行くと
パプアはここまで危険な状態になるんだな…
と僕も初めて認識。
この暴動はボランティア総会の
安全対策協議会でも議題に上がり、
中根君をはじめとしたアロタウ隊員からの
生の声も聞けて有意義な会になりました。
こんな大惨事を赴任直後に味わった
中根君は本当にスゲー・・・
こんな感じで他の州に住む隊員と一緒に
今まで記事にできていなかった他州の
情報も記事にしていけたらと考えています。
今回は
2018年度2次隊
アロタウ隊員の中根君でした!
中根君協力ありがとうございます!
↑一枚目の画像を作るために、
「『仕事の流儀』っぽいポーズして!」
と無茶ぶりして撮った写真。
※1枚目はパワポで全部作った。