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Mrクワンダイの授業を見に行きます。
今回は特に指示はしていなかったんですが、
彼が自分で授業を作ってやってました。
(多分、グレード9でも同じような
分野やってたから、その焼きまわしかな?)
つまんない。
先生がひたすらしゃべって
生徒がひたすらノートをとるか
ボーっとしてるか。
※パプアの生徒は何もしない生徒とかが
一定数います…お前何しに来たん…?(笑)
先生の位置は基本的に黒板の真ん中か、
窓際なので、他の教科をやっていても、
ボーっとしていても別に何も言われません。
日本も似たようなもんですが、
日本以上に生徒を見ていないのが
パプアの特徴か・・・
(まぁ、いろんな要因があるけどね。
展開がヘタクソとか。授業時間が短すぎてやる気にならないとか。)
Mrクワンダイには
「生徒の様子を見てやって!」
と言っているんですが、
中々その意味を分かってもらえません。
今回は相当言って、
何とか生徒の様子を見に行って
もらうことができました。
でも、
僕が何をわかってほしいのか
は伝わってないよなぁ~…
確かに、
今回の授業のアクティビティ(問題)は
よくできてた。(トピックを理解するのに必要な
見えない思考の流れが問題になってた。)
でも、生徒は・・・
先生の答えを
待ってる子がほとんど。
非常にもったいない。
問題のクオリティに自信があるのはわかる。
でも、生徒を見ていないと、その問題が
本当に生徒にとって有意義なものになっているのか、
解けない子のサポートは必要なのか不必要なのか、
全く分からない。
それで、
教師と生徒がすれ違ったまま
授業だけが進んでいくので、
先生も生徒もおもしろくない。わからない。
授業もどこを改善していいかわからない。
いつの間にか面白くない授業が当たり前になる。
ホスキンスの先生のベテラン勢は、
トークスキルや長年の経験から
生徒の反応の良い展開を発見している先生が多いけど、
それはあんまり参考にならないんです…
だってその人にしかできない方法だったりするから(笑)
実は、
僕も教員を始めたばかりのころはこんな感じで、
何をやっても面白い授業ができませんでした。
うまい先生の授業を見ても、
う~ん…準備がめちゃくちゃいるよな…とか、
やってみても参考にした先生ほどうまくいかなかったりとか。
上司の先生に自分の授業の改善策を聞いても、
納得のいく答えが返ってこなかったり。
(まぁ、アクティブラーニングとか言われ始めたのは
最近ですからね…(笑) 僕が大学の実習で高校に行ったときは
あんまりメジャーでなかったイメージがあります…)
そんな感じでよく学校で遅くまで
教材研究してました(笑)
でも、僕の授業の方向性が見え始めたのは
ある日、同僚の先生から
「授業をグループワークスタイルにしてみん?
僕もやってみるけん、服部くんもやってみようで~。」
と言われた日から。
正直、かなり怖かったです(笑)
確かに、アクティブラーニングじゃ
なんじゃかんじゃと言って、
グループワークをさせる授業は見たことがあるけど、
僕はそれやったことないし、うまくいく確証もない。
授業がうまくいかない=生徒の成績が下がる
ということなので、手探り感覚で授業をやるのは
本当に怖かったです。
でも思い切って、
次の日から全部のクラスで
グループワークをやったら、うまくいったんです(笑)
(本当に思い切ったことしたと思う(笑))
なぜなら、
生徒がワークをやっている間、
生徒のことを
めちゃくちゃ
観察できたから。
グループワークが良かったというよりは、
生徒のことをよく観察できたのが
良かったんだと思います。
どこでつまずいているのか、
どの難易度ならできるのか、
何%の子が理解できているのか。
ヘタクソな授業になっても
どこが悪かったのかは、生徒の問題の
つまずく個所で把握できたので
次の授業にはすぐに修正できる。
(失敗しても大丈夫。)
そこから、自分のやりたい形の授業が
つくれるようになっていきました(笑)
(授業で何をすればいいのかがわかった)
いろんなスタイルの先生がいると思いますが、
この「生徒の様子を見る」プロセス
っていうのは全ての先生に必要なもの
なのかな~って思います。
テストや課題からでも
生徒の理解度は測れますが、
授業内で見てみると面白い発見がいっぱいです(笑)
生徒の様子を見て、
課題や良い所を確認すれば、
後のアプローチの仕方は各教員の自由。
すごい先生は、
生徒の理解度を確認しなくても、生徒の思考の流れが
わかっているので、うまく授業が作れますが、
大多数のフツ―の先生は「生徒の様子を見る」プロセス
っていうのは必要不可欠なのかな…と思っています。
年端のいかない
若造教員が偉そうな口をきいていますが、
JICAの技術補完研修(教員経験がない・少ない
ボランティア候補生が受ける研修)でも、
本質的に同じようなことを言っていたので、
この考えは間違ってないはずです。
(↑僕も驚いた(笑))
でも、
僕がこのことに気付けたのはただのラッキー。
あの時、同僚の先生に
「グループワークやってみん?」
と言われなかったら…
多分未だにクソみたいな授業を
永遠にやってると思います。
(当時は本当にひどかった…たくさん生徒が寝てたし…)
多分このことに気付くには
ある程度時間がいるんだと思うんですが、
正直、気づくまでの時間はただただつらい…
僕は誰に聞いても、
はっきりした答えをもらえなかったので
非常に苦労しました…
(日本の先生は忙しいしね…)
新任の先生には正直僕と同じ思いを
してほしくありません…
もし困っている先生がいるなら、
1つの明確な答えである
「生徒の様子を見る」プロセスの大切さ
を伝えたい・情報を共有したいという思いもあって
このボランティアに応募しました。
(他にも理由はあるけどね。)
技術協力をモットーとしている
このJICA海外協力隊ボランティアは
そんな僕にうってつけのボランティアだった
訳です。
まぁ、話を戻すと実際は、
Mrクワンダイは
自分の授業を改善したいと
思っているそぶりもないので
僕がとやかく言っても伝わらないようです…
自分はその問題を解決できる力を持ってるのに、
当事者がその問題を自覚してない・解決する余裕がない
というのは非常にもどかしいですね。
1学期も残りわずか。
おそらく2学期からは僕が全ての
生物を持つことになるので、
Mrクワンダイと一緒に生物をすることはなくなるでしょう…
(一応教頭には僕と彼で共同に教科を持てるように提案したけど多分ムリ。)
何とも歯がゆい
1学期だったなぁ~と思った
話でした!(話が長くてすみません。)