6/3夜
試合に遅れたため、日程も大幅変更。
自分たちの試合も5時過ぎにキックオフ
という当初の予定から4時間以上遅れて
のスタート。
スタジアムに明かりがつきました。
(このスタジアムは本当にちゃんとしています。使う人間以外は…)
運営側が柔軟に対応してくれて
みんな大喜びしてましたが、
僕だけは素直に喜べませんでした。
なぜなら、
帰りのバスがないから。
こないだもこんな感じで試合が遅れて、
帰りが遅くなり、ヒッチハイクの要領で
やっと帰ってこれた…みたいな
ことがあったばかりです。
しかも今回は前回よりも大幅に遅れています。
どう考えたってバスがあるはずがありません。
しかし、そんなことは考えない
(考えれない)のがパプア人。
ちんたらちんたら帰り支度をして
やっとこさスタジアムを出たのは6時ごろ。
案の定バスはもうありません。
そしてここからが彼らの本領発揮で、
「おぉ~バスがないよ~なんでだ?」
と不満そうにします。
いや、
ちょっと考えたらわかるだろ。
時間帯だよ。時間帯。
そして何の考えなしに
「ホスキンス!ホスキンス!」
とホスキンスと別方向、逆方向
のバスに手当たり次第声を掛けます。
当然ながら止まってくれるわけがありません。
ここでも彼らは
「カモ~ン!(なんでだよ!?)」
と止まってくれないことを疑問に思っています。
いや、
ちょっと考えたらわかるだろ。
彼らにメリットがないだろ。メリットが。
普通の乗客も乗っているのにわざわざ逆方向に
行くわけがありません・・・
彼らの特徴で、他人の立場に立って
物事を考えるのが苦手な人が多いです。
そしてここからさらにパプア感に
ブーストがかかります。
普通なら焦る局面ですが、
パプア人の場合は「ブアイある?」
「あるある~」とビートルナッツ
※ブアイはピジン語でビートルナッツの意味
を噛み始めます。
ただでさえすっからかんの脳みそが
麻薬作用のあるブアイによって
更にバカになっていきます・・・
みんな考えなしに
「ホスキンス!ホスキンス!」
と叫ぶだけのガラの悪い
スパークマンギー(酔っぱらい男子)
になっていきます・・・
僕はパプアのこういう所が
大っ嫌いです(笑)
どんどん夜が更けていき、
雨も降ってきました。
それでも彼らはどうにかしないと!
という動きを一切見せません。
明日は学校。生徒もいるし、小さい子供も
何人かいる。計画停電の時間も刻一刻と
迫っている・・・
それでも彼らはブアイを噛んで
地べたに座り込んでおしゃべり。
このままだと僕自信の身も危ないので、
あまりやりたくない最終手段を使うこと
にしました。
「50キナ払うから
ホスキンスまで
乗せてくれませんか?」
小さなバスに声をかけても
みんな乗れなければ意味がないので、
大きなバスに声を掛けます。
100キナならいいよ。
と一台目で交渉成立。
高い(日本円では3000円ぐらい)ですが、
ラスカル(パプアの強盗集団)に
狩られるよりはましです・・・
この時点で僕の機嫌は最悪の状態です。
ミスター?疲れてるのか?水でも飲んで
リフレッシュしろよ。と言ってきますが、
なぜ僕が不機嫌なのか彼らはてんで
わかっていません。しかもその水オレの
だし・・・
帰ってコテンパンに説教してやろうと
思いましたが、ここでたまたま
ホスキンに方面に行く車が見つかります。
みんな大喜び。
僕も100キナ払わずに済みましたが、
素直に喜べません。
なぜなら、彼らは結局
痛い目にあってないから。
困っていたら
他の人が助けてくれる。
非常にいいことですが、
パプアの場合、彼らの何かを予測する、
考える力は全く改善されません。
きっとまた同じことを繰り返すでしょう…
パプアのいいところでもあり、
悪いところでもある超絶楽観主義体質。
ボランティアをする上で、僕が最近
一番大きな壁だと思っているものです。
彼らにとっては別に発展なんかしなくてもいい。
する必要もない。だって彼らは困ってないから。
だってパプアだから…の記事を
見返すとこんな感じのことをよく思います(笑)
この国は一発痛い目を見る必要がある気が
してなりません…
APECあたり、失敗しねぇかな~(笑)
停電した部屋でザツなご飯を喰いながら
今日も独り言です・・・(結局帰ってきたのは9時過ぎ)