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パプアニューギニア JICA海外協力隊ブログ!(パプア服部くんのPNG日記)

パプアニューギニアの日常

マーケット事実上閉鎖の件をお偉いさんに聞きに行ってみた。

6/6
今日は給料日です。町に上がります。
いつもなら買い物をして終わりですが、
今日は州の政府にマーケットの手作り
商品販売禁止の件についてインタビュー
&文句を言いに行きます。

アイスブロックなしでドライシーズンを
越せる気がしないからです。

パプア的なノリで禁止になっているなら、
説得して禁止令を解いてもらう、
ちゃんとした理由があるなら、
納得できるということでアポなしで
乗り込みます。

州知事サーシのいる建物の前まで来て
警備員のおっちゃんとおしゃべり。
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「マーケットのことで役人と話が
したいんだけど・・・」と言うと、

「病院に行け。」
と言われます。

バカにされているのかと思いましたが、
よくよく聞いてみると食べ物関係の
政策を取り仕切っているのは、病院内にある
健康課だそうです。

なぜ、第一声が「病院に行け。」なんだ。
喋るのヘタクソ・・・
↑警備員あるある

ということでやってきました。
キンベジェネラルホスピタル。
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峰松さんに聞いてもよかったのですが、
仕事中だと申し訳ないので、
警備員のおっちゃんに健康課の場所を聞きます。

案の定、聞いた人数の数だけ
違う答えが返ってきました。

お前ら…もうちょっとしっかりしろ(笑)

色んな所をうろうろしながら
健康課の部屋を発見。突撃します。

「マーケットの件で話があるんだけど…」
というと普通に対応してくれました。

話を聞くと、
食べ物から感染する下痢
の対策として手作り商品販売を禁止にしたようです。

しかし、
「マーケットの手作り商品って火を通して
あるものが多いから大丈夫なんじゃないの?」

とか、
「調理側に原因があるんじゃなくて
子ども達食べる前に手を洗わないから、
それで下痢になるんじゃないの?」

という質問を投げかけると彼らは
うまく答えられません。

下っ端はちょっとまともなパプア人。
しかし話になりません。
ボスマン(一番偉い人)
を出せ。ボスマンを。

「ボスマンと話せる?」
というと普通に話をさせてくれました。

彼の名前はヘルマン。
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健康課の最高責任者のようです。

パプア人と話してその人がまともかどうかの
指標として英語にピジン語が混ざっていないか
が自分にとっての最大の指標なんですが、
(英語できちんと話してくれる
=僕がピジン語を話せないことを推測できる
=他人の立場になって物事が考えられる
という観点からです)
この人は英語しかしゃべりませんでした。

予想通りすごくまともな人でした(笑)
多分今まであったパプア人の中で一番
日本人の役人に近い印象です。

話を聞くと、マーケットの手作り商品販売禁止
の理由は大きく分けて2つ。

1つ目
水道が発達してきている西ニューブリテン州だが、
オイルパーム等の土地で肥料がまかれていたり、
上流で川をトイレ代わりに使っている場所もあるため
料理に使う水が汚染されている可能性があるから。

2つ目
パプアの家庭のキッチンは外に面していて
肥料の近くにある&衛生面も十分ではないから。

おぉ。すげぇ・・・
まともな話だ・・・

一応、こちらもアイスブロックがかかっているので、
「販売を中止にするより、子どもの手をきれいにする
政策の方がよくないか?」
「熱を通しているから大丈夫じゃないのか?」

と聞いてみますが、
「せっけんを渡しても普及に時間がかかる」

「熱を通しても、調理者の服等にも化学肥料や
汚染物質がついている(川で洗濯するから)
可能性がぬぐえない」

とパーフェクトな回答!!!

これだよ。これ。
納得できる答え!!!

パプアに来て「だってパプアだから…」
と自分に言い聞かせて納得するしかなかった
これまででしたが、今日初めて納得して
疑問を解消することができました。

まぁ、日本でも調理の資格がないと
食べ物を販売してはいけないので、
パプアが一歩日本に近づいた政策だと
考えるようにしました。

Mr.ヘルマン!
丁寧な対応してくれてありがとう!

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