8/10放課後
今週の授業が全部終わってホッとしていると、
学校の中庭が何やら騒がしいです。
何か行進の練習をしていますね…
周りのみんなも大盛り上がり。
「あれ何してんの?」
と周りの生徒に聞いてみると
「行進の練習だよ!選抜された生徒が
来週街に行って行進するんだ!」
らしいです…
へぇ〜 …
まぁ、ここで大体の日本人の方なら
「何で?」とか「何のための?」
と思いますよね?
しかし、パプア人は違います…
「何の行進なの?なんかイベント?」
と聞くと生徒たちは…
「そうなんだよ!ミスター!
ビッグなイベントがあるんだよ〜!」
とみんな口を揃えて言うのですが、
「何のイベントなの?」と聞くと
「え、ええと…
そ、その、ビッグなイベントだよ!」
とごまかします。
そう、これだけ盛り上がっていながら、
彼らはこれが何の行進なのか、
全くわかってないんです。
選ばれた生徒の基準もテキトー。
何故自分が選ばれなかったのかも
疑問に思っていません。
そういうとこだぞパプア。
そういうことに無頓着すぎるぞパプア。
結局一番まともな先生に何のイベントか聞いてみると、
教育関係のお偉いさんたちが例年ポートモレスビー
でやる教育会議をキンベで開催するらしく、
その開会式の際に行進するセカンダリースクールに
ホスキンスが選ばれたらしいです。
(州都にあるキンベセカンダリーは選ばれてません)
結構なビッグイベントなんですが、
生徒はその内容を全く知らない…
面白そうなのでみんなしばらくは声援を送りますが、
しばらくするとご自慢の集中力も途絶えて喋り始めます…
う〜ん…そういうところだぞパプア!!!
「疑問を持たない」「知ろうとしない」
「誰かが何かをやってくれる」このサイクルで
パプアは回っています。
つくづくこの国は「発展」の二文字が似合いません…